■陽極酸化(アルマイト)処理の原理
液体は弱酸で、陽極(+)にアルミニウムをおき、陰極(-)にはカーボン板を用いて電気分解を行います。
陰極では水素が発生し、アルミの表面に向かっていき陽極の表面には、電解によってアルミナ(Al2O3)が析出生成されます。
この生成されたアルミナ層を通称アルマイトと呼んでいます。
アルマイトの生成メカニズム
まず電解の初期段階では、アルミニウムの表面に、アルミナの発達を示す腐食点が現れます。徐々に生成される腐食点は、アルミニウムの表面一帯をおおってポーラス皮膜となり、外側から内側へと発達してゆきます。
生成されたアルミナは、皮膜が厚くなるにつれて、寸法増加し、皮膜の約半分が内部に、そして半分が外部へと生長してゆきます。
※材質の違いにより、その状況は若干の差異があります。
アルマイトの構造
アルミナの断面は、6角柱の酸化物セル構造になっており、中央の穴の径は100〜300Åという微細孔で構成されています。
そして、その数1010〜1011個/cuにもおよぶ多数の穴でおおわれた多孔層と、皮膜の底部である基底層(バリヤー層)との2層からなっています。

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